「コーカサス 国際関係の十字路」廣瀬陽子
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作成日時 : 2008/11/24 00:06
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ユーザレビュー:  この複雑怪奇 ...  グルジア問題 ...  ニュースの意 ...  少し前のことになるが、北京五輪の真最中、グルジアで紛争が起こった。旧ソ連の崩壊以来、頻繁にニュースに出てくるこの地域。思いつくだけでも、ナゴルノ・カラバフ等を巡るアルメニア・アゼルバイジャンの紛争、ガムサフルディアのグルジア、プーチンが名を上げたチェチェン紛争、そして今回のグルジア紛争。その背景や経緯、現状についてより詳しく知りたいと思い、本書を購入した。
著者は、若いながら(1972年生まれ)旧ソ連のこの地域の専門家らしい。旧ソ連を構成しソ連崩壊後に独立した南コーカサスの3共和国(アゼルバイジャン、アルメニア、グルジア)、現ロシアに属する北コーカサスの4共和国(タゲスタン、チェチェン、イングーシ、北オセチア・アラニア)について、各国が抱える問題・課題とその背景、関係各国(ロシア、EU他)の姿勢等が整理されている。とくに、紛争等については関係両国で主張が異なるところ、それぞれを客観的に紹介している点など、「学術的」という感想を持った。
印象に残ったのはロシアの動き方である。今回のグルジア紛争では、結局は南オセチア、アブハジアの独立を承認することになったが、それまでの動きを見ていると、地域紛争に際しては、どちらかが一方的に勝利することがないようにバランスをとって問題を未解決・未決着な状態に保つことで、紛争当事国に対する主導権・影響力を確保する、という戦略を取っているように見える。たとえ紛争が「親ロ vs 反ロ」の構図になっている場合でも、である。
ひるがえって六ヶ国協議。米露中の大国は何を考えて協議に臨んでいるのだろう。そして日本は「大国」なのだろうか、あるいは踊らされている側なのだろうか。
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